『お絵描き用のiPadが欲しいけど、どれを選んだらわからない』
その通り!!iPadには機種・世代があり、何がどう違うか複雑でわかりづらいですよね。
今回は、iPadだけでイラストのお仕事をしている私が、2022年最新モデルからお絵描き向きのiPadを紹介します◎
どのiPadが自分に適しているかは、予算・どのようなイラストを描くか・誰に向けて描くかによって異なります。
【たなかおすすめ:お絵描き向けiPad】
- iPad(第9世代):一番シンプルで安い!初心者向け
- iPad Air(第5世代):iPad Pro並みの高性能で高コスパ
- iPad Pro: プロも使用する最高スペック
もし私が2022年5月現在デジタルイラスト初心者なら『iPad Air(第5世代)』を選びます!
理由は、iPad Pro並みのスペックで高コスパ、私の絵柄であればAirでも十分だから。
各iPadのスペックとお絵描きiPadとしてのメリット・デメリットを細かくまとめましたので、参考になると幸いです◎
ご自身のシチュエーションに合わせて選んでみてくださいね。
2022年最新モデルのiPadは5種類
2022年5月現在、販売されているiPadの最新モデルは以下の5種類。
- iPad Pro 12.9インチ(第5世代)
- iPad Pro 11インチ(第3世代)
- iPadAir(第5世代)
- iPad (第9世代)
- iPad mini (第6世代)
この中で、お絵描きにおすすめなのは、『iPad Pro』・『iPad Air』・『iPad』です!
『iPad mini』の性能も素晴らしいですが、イラストを描くには画面が小さすぎるので、除外しました。
【iPad Proについて】
同じ『iPad Pro』なのに、12.9インチは「第5世代」、11インチは「第3世代」と名前が違うので少々混乱しますよね。
どちらもは性能は同じで、違いはサイズのみ。
12.9インチは2015年から発売されたため、2022年モデルで5代目なのに対し、11インチは2018年からの登場なのでまだ3代目です。
お絵描き用iPadの選び方は人それぞれ
イラスト用iPadの選び方は、予算とどのようなイラストを誰に向けて描くかによって変わります。
- とにかく安く手に入れたい
- 趣味用なので描けたらなんでも良い
- 高解像度・たくさんのレイヤーを使ったイラストを描く
- イラスト以外に動画編集などもやってみたい
- イラストレーターを本業にしたい
- 画面の大きさ重視
安さ重視、趣味程度で良いなら、スペックは落ちますがiPad(第9世代)で十分。
逆に高解像度のイラストをストレスなく描きたい方、ガッツリ絵の仕事をしていきたい方は、最高モデルiPad Pro12.9インチ(第5世代)を選ぶべきです。
iPad (第9世代):一番安い!初心者・趣味向け
『iPad (第9世代)』は、現在発売されている最新モデル中一番シンプルな性能で、価格が最も安いです。
ネット閲覧や読書、動画鑑賞を目的にする方や学生さんがよく購入されています◎
一番低いスペックとはいえ、極端に動作がもたついたり、アプリが落ちるなどの不具合はなく、イラストも十分描けます。
【iPad (第9世代)】
価格 | 39,800円・57,800円(税込) |
画面サイズ | 10.2インチ |
容量 | 64・256GB |
Apple Pencil | 第1世代 |
性能(CPU) | A13 Bionic |
フルラミネーションディスプレイ | 非対応 |
メモリ | 3GB |
Apple Pencilは、1つ古い第1世代のみの対応となります。
容量は、イラストを描くなら絶対に256GBがおすすめ。
イラストの保存に加えアプリなど、作業していると容量がなくなってしまうので、ストレスなく使用するなら256GB一択!
【iPad (第9世代)をおすすめしたい方】
- とにかく安くiPadを手に入れたい
- とりあえず描ければOK
- 趣味用として使用したい
- 描き込みの少ないイラストを描いている
- 高解像度やレイヤーの多いイラストを描かない
iPad (第9世代)のメリット
しっかりした性能で価格の安さが一番のメリットです!
他モデルの半分くらいの値段だもんね!
スペックは一番低いですが、動作がカクカク、ペンが遅延するなどの不具合はありません。
副業程度のお仕事であれば十分に対応できます◎
iPad (第9世代)のデメリット
iPad (第9世代)デメリットは以下の3つ。
- Apple Pencil第1世代しか対応していない
- 画面が分厚い
- 長期的に考えるともう少しスペックを上げたい
Apple Pencil第1世代は、ペンの充電先がiPadの充電先と同じLightning端子
そのため、同時に充電することができません。
(Apple Pencil第2世代は、iPadの側面にくっつけるだけで充電可能。)
また、Apple Pencilをダブルタッチすると、鉛筆モード・消しゴムモードを切り替える機能も第1世代には付いていません。
第2世代に比べると、どうしても使いづらさがあります…。
iPad (第9世代)の画面は、ガラス面が分厚いのでイラストを描くにはやや不便。
ペン先と線が少しほんの少し離れて見えるんですよね…。(使っていれば慣れるけど)
他のiPad最新モデルはすべて、フルラミネーションディスプレイに対応しています。
【フルラミネーションディスプレイ】
液晶・タッチパネル・ガラスとを圧着し一体化したディスプレイ。
視差がなく、紙に直接描いているような感覚でペンを使用できるのが特徴。
iPad (第9世代)は、価格の安さは素晴らしいのですが、どうしても旧型の機能になってしまいます。
- 将来イラストを本業にしたい方
- イラストの勉強中でゆくゆくは高度な絵を描きたい
上記のように、長期的な使用、将来のことを考えると最新機能が搭載されたモデルの方がよさそうです。
iPad Air (第5世代):pro並みの高性能で高コスパ
2022年3月に新しく発売されたiPad Airは、iPad Proと同じ「Apple M1チップ」が搭載され、PC並みの処理能力を手に入れました。
iPad Air (第5世代)の登場で、iPad AirとiPad Proどちらを買うか悩む人が続出!
iPad Proとの違いを超ざっくり説明すると、
- カメラとスピーカーの性能
- iPad Airは画面のフチが広め
- ProMotionテクノロジーの有無
『ProMotionテクノロジー』はiPad Proのみに搭載されていて、ディスプレイがかなり滑らかになっています。
イラストの線画もなめらかで、特に曲線を描く時の動きが違います。
iPad Air (第5世代)は、iPadとiPad Proのちょうど中間に位置するスペックといえます。
【iPad Air (第5世代)】
価格 | 74,800円・92,800円(税込) |
画面サイズ | 10.9インチ |
容量 | 64・256GB |
Apple Pencil | 第2世代 |
性能 | M1チップ |
フルラミネーションディスプレイ | 対応 |
メモリ | 8GB |
M1チップを搭載し高機能になったiPad Airを買うなら、256GBがおすすめ!
カラーが5色あるのも嬉しいポイント。
- スペースグレイ
- シルバー
- ローズゴールド
- スカイブルー
- グリーン
【iPad Air(第5世代)をおすすめしたい方】
- コスパよくiPad Pro並みの性能を手に入れたい
- iPadよりはワンランクスペックを上げたい
- iPad Proだとオーバースペックになってしまう
- カメラやスピーカーにこだわりがない(イラストメイン)
- 描き込みの少ないイラストを描く方
iPad Air(第5世代)のメリット
- iPad Pro並みの高性能で高コスパ
- フルラミネーションディスプレイ搭載
- Apple Pencil第2世代対応
- カラーバリエーションが豊富
- USBType-C端子
- 5G対応
iPad Pro並みの高性能で10万円で買えるのは、高コスパ過ぎます!
第5世代から、5Gにも対応できるようになりました。
お仕事用としても使えるので、はじめてのお絵描きiPadには十分でないでしょうか◎
カラーバリエーション豊富でテンションが上がるのもポイント。笑
iPad Air(第5世代)のデメリット
- iPad Proに似ているけど違う
- ProMotionテクノロジー非対応
- 最高の描き心地を求めると力不足
『iPad Pro並み』の性能ですが、画面の滑らかさ・描き心地はiPad Proとは異なります。
実際に操作してみるとかなり違いがあります。
描き込みが多くて細かい、描き心地にこだわるなら、iPad Airでは満足できないかもしれません。
ただ、シンプルなイラストを描く方やデジタルお絵描き初心者さんには十分かと思います◎
iPad pro:プロも使用する最高スペック
iPad Proも2022モデル(第5・第3世代)から、M1チップが搭載されました。
M1チップによって動画編集やデザイン加工ソフトの動作が格段に向上。
PCを使わずにiPadだけで高度なイラストやのお仕事も完結できるね◎
また、広角・超広角ディアルカメラ・4スピーカーオーディオ搭載で、クリエイティブの幅を広げることができます。
音質は、第四世代に比べるとかなり向上!立体感とまとまりあるサウンドになりました。
そしてiPadシリーズ唯一の12.9インチは、イラストを描く際抜群に使いやすいです!
大画面でサクサク作業したい方は、iPad Proを選ぶべき◎
【iPad Pro11インチ・12.9インチ】
価格 | 94,800~279,800円(税込) |
画面サイズ | 11インチ・12.9インチ |
容量 | 128・256・512GB・1TB・2TB |
Apple Pencil | 第2世代 |
性能(CPU) | M1チップ |
フルラミネーションディスプレイ | 対応 |
メモリ | 8GB・16GB(容量1TB以上モデル) |
【iPad Proをおすすめしたい方】
- イラストのお仕事を既にされている方
- 高解像度・大量のレイヤーを仕様する方
- プロ仕様のアプリを利用する方
- 大画面で作業したい方
- iPadを他クリエイティブにも活用したい方
- カメラ・スピーカーのクオリティも求める方
- お絵描きの他、PC代わりに使用したい方
- 予算がある方
iPad Pro(第5・第3世代)のメリット
- ProMotionテクノロジー対応
- 画面が大きい(12.9インチ)
- 容量を2TBまで選べる
- 5G対応
- プロの現場で使用されている
- PC代わりとしても使用できるハイスペック
iPad Proは『ProMotionテクノロジー対応』のため、画面動作や線を描く際、非常になめらか。
紙に描いているような感覚で、イラストを制作することができます。
液タブのようなクオリティで、PCと専用デスク不要・持ち運びができるのはかなりメリットですね。
私はiPad Air2からiPad Pro (第4世代)に買い替えたのですが、ProMotionテクノロジーの描き心地のすごさに驚きました!
M1チップ搭載なので、『CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)』『Procreate』『Illustrator』のプロ向けグレードもサクサク動きます。
動画編集やアニメーション制作にも◎
PCに使用したり、クリエイティブに関する幅広いシーンで活用することができます。
iPad Pro (第5・第3世代)のデメリット
- 価格が高い
- オーバースペックになりがち
- イラストにカメラやスピーカーの性能は不要
iPad Proの一番のデメリットは、性能を使いこなせるか問題。
- 現在イラストの仕事を多くこなしている
- プロ向けのアプリをサクサク動かしたい
- 高解像度で描き込みやレイヤーの多いイラストなどを描きたい
- イラスト以外のクリエイティブに活用する
上記のように使用方法や目的がハッキリしていないと、もしかしたらオーバースペックになってしまうかもしれません。
『お絵描き用』だけでみると、高性能なカメラやスピーカーは特に必要ないですよね。
ただ、良い仕事道具を使うことで技術やモチベーションが上がり、お仕事が増える可能性があります。
現在イラストの勉強中の方でも自己投資という考え方で購入するのもありかもしれません!
私が初めてのお絵描きiPadに選ぶなら『iPad Air(第5世代)』
私が2022年5月現在、デジタル初心者でiPadを持っていなかったら、『iPad Air(第5世代)』を選びます!
将来的にイラストのお仕事を獲得していきたいなら、フルラミネーションディスプレイとApple Pencil (第2世代)は必須だと思っています。
そのため、iPad(第9世代)は購入の候補に入りません。
iPad Proにしない理由は、M1チップ搭載の超ハイスペックになった第5世代は、使いこなせないと思うからです。
私の絵は描き込みの少ないシンプルなイラストで、web媒体で使用するのがメインなのでiPad Airでも十分かな。
私が今使っているiPad Pro12.9インチ(第4世代)を購入した2020年8月は、Apple Pencil第2世代に対応しているiPadが『iPad Pro』しかなかったんです。
当時、イラストをストレスなく描くには「iPad Pro一択」って感じでした。
今iPad Pro並みの性能を持った『iPad Air』という選択肢もあるのが羨ましい!
ただ、12.9インチの大画面とProMotionテクノロジーの描き心地が素晴らしいので、iPad Pro(第4世代)を購入して後悔はしていません◎
良い仕事道具にしたことでお仕事もたくさんいただけるようになりました!
描き心地にこだわるなら、家電量販店に行って「iPad Pro」と「iPad Air」を操作し、違いを実感してみると良いと思います。
あとは、Appleには金利0%の分割払いもあるので、そちらの利用も含めて検討してみてください。
- 将来はイラストを本業にしたいけど、出費が痛いからiPad(第9世代)にする
- お金がもったいないから容量の低いモデルにする
という選択は後々使いづらいくなりますし、かなりもったいないと思います。
2022年お絵描きiPadを選ぶなら、iPad Air(第5世代)の256GBか、予算があるならiPad Pro12.9インチの256GBがおすすめです!